3年ブログ

適応障害と診断された2016年8月スタート。3年間は書き続けようと決め、現在6年目になりました。

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結婚生活がぶっ飛んでるエッセイ『結婚』の感想

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友人のおうちに遊びに行った。本棚を見せてくれたから、気になった本を1冊抜き出して読み始めた。

 

「……これ、面白いねぇ」

「あぁそれね、貸してあげるから持っていきな」

 

で、さっき読み終わったから今回はその感想を書いてみたい。

結婚生活がぶっ飛んでる

末井昭の『結婚』。この著者の名には覚えがあって、以前同じ人が書いた『自殺』というエッセイを読んだことがある。

ブログにも感想を書いた気がするんだけれどなぁ……検索しても出てこなかった。書いてないのかも。^^;

そんで、この『結婚』という本はジャンルでいうとエッセイになる。ハウツー本でもないし、小説でもない。

末井さんは2回結婚していて、それまでの過程がなかなかおもしろい。「そんな人いるのかよ」ってくらいぶっ飛んでる。不倫だのセックスだの、容赦ないワードが並ぶ。(笑)

 

 

『自殺』を読んだときにも思ったけれど、この人の書くエッセイは読むと心が軽くなる。なぜかホッとする。安心するようなテーマではないはずなんだけど……。(^^;)

それはたぶん、著者そのまーんまが出てるからだと思う。昔からの友人みたいな、ヘンに気取って飾り立てた雰囲気が、まるでない。だから不思議と安心する。肩の荷が下りる感じ。

 

「読んだら絶対結婚したくなくなる本を書こう」。そんな思いでこの本を書いたのだと、末井さんはまえがきで語っている。

でも、読み終わった僕の感想としていえば、結婚したくなくなるかといえばそうでもなかった。すごく偏った人の結婚像を見れて嬉しかったし、楽しかった。

 

理想の結婚生活

読んでいて、思い出したことがある。長野県で働いていたときのことだ。

 

とても良く晴れた朝で、その日の仕事は掃除だった。僕たちはたくさんのタオルを物干し竿に干していて、僕はなんとなく、その瞬間がとても幸せに感じた。

 

「こういう時間っていいよね〜」

「あぁたしかに〜。晴れた日に洗濯物を干すのってなんかいいね〜」

 

そんな答えが返ってきた。

会話そのものはそれで終わったのだけれど、まるで良い香りのする女性とすれ違ったみたいに、ふんわりとあとに残る会話だった。

結婚相手はこんな穏やかな時間を共有できる人がいいなぁ。そう思った。その人とは恋愛関係にはないのだけれど。(^^;)

 

僕は結婚はしたいと思っていた。思っていた、というのは、どうも違うぞと最近気がついたのだ。

望んでいたことは結婚そのものではなくて、誰かと一緒に生活したい、だった。昔ならそれが結婚だったのかもしれない。けれど、今はほかにも選択肢があるよね。事実婚だったり、仲良しメンバーでルームシェアしたり。あるいは犬とか猫でもいいのかも。

 

誰かと一緒に生活する。その具体的なイメージはまだ見えてこない。ゆるく一緒にいたいのか。それとも、深く人生をともにしたいのか。

それはきっと、自分の考えが先にあるのではなくて、目の前にいる相手次第かもしれない。

 

さいごに

いずれにしても、この本はこうしてやんわりと「結婚ってなんだろう」って自分ごととして吸収できる1冊でした。

ガッツリ系の本ではないし、「そんな人いる!?」っていう話を著者はそのまーんま書いてくれています。

単純に読み物としておもしろかったです。末井さんの文章すごく好き。