「私が◯◯にハマる10の理由」
ここ最近書いているとおり、今回もはてなブログ10周年特別お題に参加してみます。
趣味の写真撮影について、ハマる理由を10個あげてみました。
(*注意:4000文字を超えています)
写真にハマる10の理由
会社以外で友人ができる
まずはじめに思い浮かんだのがコレ。
カメラを買ったのは2017年8月、お盆休みの最後の日でした。
当時は、会社と自宅の往復だけの生活に嫌気がさしていて、ほかの居場所がほしいと願う毎日。そんななか、ずっと興味があったカメラを買い、たくさん写真を撮ってはSNSにアップするようになりました。
そうしたら、だんだんSNS上で写真仲間ができるようになって。いつのまにか、「みんなでカメラ持ってお散歩にいこう」という話が出るようになったんですね。こうして、SNS上の仲間と実際に会うようになりました。
SNS上だけでもじゅうぶん友人といえるのかもしれません。でもやっぱり、直接会ってお話するほうがダンゼンたのしいです。
写真以外にも、仕事のこととか、最近の悩んでいることとか……。いろんな話ができて、いい人間関係がうまれました。
いまでは、写真家の方も所属する写真グループに参加しています。今年の夏には写真展も開催しました。
写真に人生救われているといってもウソではないくらい、僕の支えになっています。
いつまでも続けられる
目が見える限り、写真という趣味はずっと続けられます。耳が遠くなっても大丈夫。車椅子生活になっても問題なし。
老若男女関係なくたのしめます。すなわち、若い人なら年上の人とつながれますし、年寄りになっても若い人と知り合いになれるということ。これ、社会人にとってはとても大きな意味がありますよね。
同じような趣味として、たとえば将棋・囲碁がありますけれど、あっちは勝ち負けの世界。写真は勝ち負けは存在せず、お互い認め合い高め合うだけ。
写真を趣味にしたい人には、優しい世界が開かれていると思いますよ。
人はみな違うと理解できる
写真って、その人そのものが出ると思います。
ためしに、何人かで同じ場所に集まって撮影するとわかります。
みんな、同じ場所にいるのに撮る風景がぜんぜん違う。目の高さが違っていたり、注目する被写体が違っていたり。あるいは明るく撮る人もいれば、暗めに撮るのが好きな人もいます。
「人はみな違う」なんて、すごく当たり前に聞こえますよね。けれど、それを頭でわかるのと、実際に体感するのとは全然別です。
僕の大好きな映画『マトリックス』にも、こんなセリフがあります。
道を知っていることと、実際に歩むことは違う。
『マトリックス』(1999)
人はみんな違う存在である。
心でそうだとわかると、仕事や家庭など、人とのコミュニケーション全般で活きてくるように感じます。
自分も対等な人間だとわかる
人に対して劣等感を抱いている人は、写真を撮るようになると心に変化がおこるかもしれません。自分もそのうちの1人でした。
誰かの撮った写真を見て、「こんなふうに景色を見れるんだ!すごい!」と思うことがあります。でもそれは、誰かが自分に対して同じことを思っているかもしれません。
自分だって、他人からみたら「1人の他人」なのです。
そう思うようになると、しだいに「自分は他人より劣っている」ではなく、「みんな劣っているところもあれば優れているところもある」と心の底でわかるようになっていきました。
写真は、シャッターを押せば作れます。けれど、写真にどっぷりハマった僕は、自分の心のクセが改善されたようにも感じるんですよね。
写真の副次効果、すごいですよ……!
「今ここ」になれる
お笑い芸人のオードリー・若林さんのエッセイ集『社会人大学人見知り学部 卒業見込』のなかで、「ネガティブを殺すのはポジティブじゃない。没頭だ」という話があります。
まだ写真と出会う前、当時はまだ大学生でしたが、読んだとき激しく共感しました。
没頭とは、「今ここ」にあり続けること。それはネガティブでもポジティブでもない、ただひたすら「今」に集中している状態です。
そして、撮影には「今」に集中することが不可欠なのです。
目の前の景色をみて「キレイだな」「かっこいいな」と思っているとき。どう撮ったら「いいな」が「もっといいな」になるのか試行錯誤しているとき。
その瞬間がまさに没頭状態であり、「今ここ」に存在できている証拠でしょう。
たびたび思考が過去や未来を行ったり来たりしてしまう人は、写真という趣味を強くオススメします。
自分らしさに気がつける
写真を撮るようになると、しだいによく撮る被写体、好む撮り方にパターンがあると気づきます。
その偏りこそが、「自分らしさ」です。
僕は、よく花を撮ります。そのなかでも特に、都会の隅っこに咲く花をよく撮っていることに気が付きました。
コンクリート道路の端で咲いていたり。誰か無造作においた植木鉢から出た花だったり……。
都会とは、人が中心になった世界。そこでひっそり咲いている花に、なぜか強く惹かれます。
僕が撮ったそんな写真を人に見せると、「これは私には撮れない」「絶対見過ごしてしまう」といわれることも多いです。
他の人が気がつけていない風景に、僕は気がつけているということ。その違いが、自分らしさなのだと思いました。
「私ってこういう人なんだな」ってわかると、なんだかホッとしますね。
肉眼では見れない景色を見れる
あなたは今、きっとスマホやタブレット、またはPCを見ていると思います。一つお聞きします。画面を見ているとき、その先の景色はボケていませんか?
そのボケを見ようとして、すかさず視線を遠くへ向けた瞬間、どうなるでしょうか。今度はさっきまで見ていた画面がボケるはずです。
何がいいたいかというと、人は肉眼でボケをじっくり見れないということです。また、違った理屈ですが、カラーに見えるこの風景も、モノクロで見ることはできません。
写真は、美しいボケをじっくり見続けることができます。カラーの風景をモノクロで撮れば、白黒の世界を堪能できるのです。
物事を違った角度から見るととたんに面白く思えることがありますね。
写真もその代表例の一つなのです。
人に喜んでもらえる
すこし僕の仕事の話になりますが、宿泊施設に住み込みで働いています。
シェアハウスみたいに、キッチンや食事をとる場所はみんなの共有スペースになっています。僕はそこで、一緒に働くスタッフの笑顔とか、たのしく談笑しているところを撮っています。
月1くらいの頻度で撮った写真をみんなに見せるのですが、するとけっこう喜んでもらえるのです。
先月は、お付き合いをはじめたカップル写真をたくさん撮りました。カップルって、2人が写った写真ってなかなか撮りにくいですよね。彼女がいない僕ならそれができるので(笑)、2人の幸せな空気をたくさん残せたと思います。
撮れた写真はもちろん差し上げました。とても喜んでくれましたね。
僕も、写真やっててよかったなぁって嬉しくなりました。
日常が楽しくなる
記憶の断片。
それは、まるで砂時計に落ちた砂つぶのように
生きた分だけ積もっていく。それって、生きること、そのものだと思う。
人生もまた、なんでもない日常の積み重ねだから。昨日だって……先週だって……
毎日は、とっても平凡だ。でも
小さなことに感動できるようになったら
毎日は、宝石みたいに輝くんじゃないかな。そう考えたら
第5回塙塾グループ写真展『記憶の断片』より
日常って、とってもステキだなって思いました。
これは、今年7月の写真展で使ったキャプションです(恥ずかしい)。
毎日ってほんとに平凡で、気がつけば年末年始、気がつけば誕生日を迎えてしまうもの。
でも毎日のなかにもいろいろあるはずで、天気も違えば季節も変わっていきますね。
小さいころはあれほど毎日がたのしかったのに、どうして大人になると「気がつけば年末年始」なのでしょうか。
それは、日々のなかに新たな発見、気づきが少ないからだと思います。何かに強く感じる感性が、鈍ってしまうのですね。
写真は感性を取り戻し、心の琴線を敏感にさせてくれます。その結果、空を鳥が飛んでいることに気がついたり、影のかたちが面白いと感じられるようになってくる。
すると、どうなるか。日々のなかが新たな発見で満たされていくのです。子供のときのように。
写真、やってみたくなりませんか?
カメラがひたすらかっこいい
僕が写真にハマる10個目の理由はとてもシンプル。
カメラという道具がそもそもカッコいいのです。僕の普段使っているカメラも相当かっこいいですよ……。




このシャッターダイヤル!金属塗装のはげ具合!見ただけで重そうな重厚感!
触るとさらにわかります。
手に握った感覚!つめたくひんやりしたボディ!レンズの絞り環を回したときの音!シャッターを切ったときの振動!ファインダーから見える景色!
いやぁ……たまらんのです。
かっこいい。あぁかっこいい。素晴らしい。ずっと見ていたい。ずっと触っていたい。世の中のカメラ全部ほしい。色違いも含めて全部ほしい。
カメラ、最高〜!!
さいごに
どうでしたでしょうか。僕の写真が好きな理由、伝わったでしょうか。
写真が趣味になったのは社会人になってからです。それまでは特に趣味と呼べるものはなくて、「趣味は何ですか?」という質問がとても怖かった……。
写真という趣味は一生モノ。目が見える限り、今後も続けていくことでしょう。
以上、『はてなブログ10周年特別お題 「私が◯◯にハマる10の理由」』でした。
ではまた〜!!
【お題について】
【参加賞あり】はてなブログ10周年お題キャンペーン開催! 「はてなブロガーに10の質問」「好きな◯◯10選」など4つのお題で募集します - 週刊はてなブログ
【過去記事】
その他の「はてなブログ10周年特別お題」はこちら