3年ブログ

2016年8月に始まり、3年でやめようと思っていたんだけど、書き続けて5年になりました。

【本】精子を拒絶され続けた男

僕は現在、宿泊施設に住み込みで働いています。

この1冊を見かけた場所は、共有スペースにある本棚。そこにある本たちは、以前働いていた人が置いていったり、宿泊されたお客さんからの寄付で集まっています。

本棚には、生き方の話とか、人類の歴史、料理に関する本が多いです。ところが、たまーにヘンなのがシレッと混ざっていたりもして。なんだこれ、と手にとったのが始まりでした。

 

今回の本はこちら

『遺伝子が解く!男の指の秘密』。

 

男を見るとき必ず指をチェックしてしまうのはどうして?

彼のペニスが曲がっている気がするんだけど?

親に離婚経験があると子も離婚しやすい?

――それは、こういうワケなんです。
週刊文春読者から寄せられた男と女の疑問を動物行動学でスッキリ解決。痛快無比のタケウチ節が冴え渡る、「遺伝子が解く!」シリーズ第1弾。

 

普段あまり言えない、聞けない、かといって検索するほどの興味もない、という人が多そうなテーマです。

著者の竹内久美子さんという方は、動物行動学を専門とした研究者。本書は男と女の不思議、特に生殖器についての話が盛りだくさんですが、下品な感じは全然ありません。けっこうマジメな内容です。

文章はとても読みやすくて、読者からのおたよりにQ&Aで回答していく、という流れですすみますよ。

 

精子を拒絶され続けた男

一番おもしろかった話を紹介します。

28歳、男性からのおたよりです。引用します。

 

私はこれまで女を満足させることにかけてはかなりの自信を持っていました。たいていの女はいとも簡単に「いっ」てしまいます。

ところが今の彼女の場合、全然ダメなのです。つきあってまもなく一年になりますが、彼女が「いっ」たことが一度もありません。

彼女はいわゆる不感症なのでしょうか。

(第2章 女についての?)

 

どうなんでしょうか。

竹内さんの答え、はじめの方だけ見てみます。

 

まずあなたは、女を「いか」せることが絶対的に良いことだと信じて疑いませんね。でも最近の研究でわかったのは、女が「いっ」たからといってそれは、女が本当の意味で喜んでいるとは限らない、男は無条件に喜んではいけないということです。

 

朗報ですね。

どうやら「いけ」なかったり、「いか」せられなかったりするのは、そこまで悩むことではないそうです。

 

ここで、イギリス、マンチェスター大学のロビン・ベイカー氏を紹介します。彼は、弟子のマーク・ベリス氏と一緒にトンデモ実験をしちゃいました。

彼らはまず、ボランティアでカップルを募り、多くの質問に答えてもらったのはもちろんのこと、男性にコンドームを渡して射精精液を提供してもらった。さらに、女性には”フロウバック”を回収してもらった。

フロウバック? あまり聞かない用語です。

コンドームを使わずに交わると、男性が射精した数十分後に女性の身体から、女の体液と男の精液が混ざった白い固りが出てきます。僕は「そっち」はしたことないので知りませんが……。(笑)

で、その白い固まりのことを”フロウバック”と呼ぶそうです。

すごいね。こんなものまで「取ってきてください」ってお願いしたんだ……。了解するカップルもすげぇな。

 

提供してもらったアレやコレやを顕微鏡で観察します。すると、数々の事実が明らかになりました。

一つは、女性のオルガスムスのついて。どのタイミングで「いっ」たのかで意味合いが全然違ってくるそうです。

特に、射精前に女性が「いっ」た場合、どれくらい前に「いっ」たのかで、精子を受け入れているか、拒絶しているかがわかったのだとか。

 

女性が「いく」と、子宮内がキューって縮まります。これは精子を子宮の奥へと吸引する働きがあるとわかっています。

したがって、女性が「いっ」た瞬間が、男性の射精と同時かまたは少しあとなら、喜んでいいというワケです。精子を受け入れているってことですから。

 

ところが、射精よりもずいぶんと前に女性が「いっ」た場合はどうか。

吸引すべき精子がないので、空吸引です。女性が「いっ」たあとは、膣内では大量の粘液が分泌されます。この粘液は強い酸性で、その強さは精子を殺せるレベルだったそうです。

ということは、女性が男性よりも比較的早く「いっ」てしまった場合、その男性の精子を拒絶しているってこと……。

おたよりを送った28歳の男性。彼は、たいていの女をいとも簡単に「いか」せてきたと言っています。自信満々で。ところが、それはたいていの女から自身の精子を拒絶され続けてきた、ってことじゃないですか。僕は読みながら笑っちゃいまいた。

 

「いけ」なかったり、「いか」せられなかったり……。こういうことを知ると、ムダに悩まずに済みますね。

 

さいごに

本のタイトル『遺伝子が解く!男の指の秘密』ですが、これは女性が無意識的に男性の指を見ちゃうのはなぜなのか、その秘密は遺伝子にあったんです、という話からきています。ここには書きませんが、本の中にはちゃんと答えが書いてありますのでご安心を。

「わたしがそうです」という女性がいたら、モヤモヤが晴れていいかもね。

なかなかおもしろい本でしたよ。「簡単便利な子作り法」「女が赤ちゃんを左腕で抱くのはなぜか」など、かなり興味深い話が聞けました。

 

ところで、いったい誰がこんなテーマの本を共有本棚のなかにブチ込んだんだろうと気になっていたら……。どうやら、下ネタ好きで有名な女性スタッフだったことが判明。その下ネタも、男性がドン引きするほどのレベルなんだとか。どんなこと言うんだろう。^^;

それはヨシとして、本は気になる方はチェックしてみてください。子作りに励んでいる方は、意外と参考になる情報が多いと思います。

 ではまた〜

 

・本『遺伝子が解く! 男の指のひみつ