『ソクラテスに聞いてみた』の紹介
そろそろ12月になりますね。恋人がいない人にとって、クリスマスほど邪魔なイベントはございません。クリスマスプレゼントをもらえるのは嬉しかったですが、それは小学生までの話。それ以降は特に特別な日になったことなんて...
<そんなことを思っていた時、また新たな呪文を覚えた私だよ。>
…
すみませんでした。勇者ヨシヒコは毎週見ているので、ついつい(笑)
呪文ではなくて、今回は図書館で借りた『ソクラテスに聞いてみた 人生を自分のものにするための5つの対話』をみなさんにご紹介したいと思います。
対談形式の哲学のお話です。
そこに登場するソクラテスがかなり個性的な人物でして…(笑)
27歳の男性が、いろんな悩みをソクラテスにぶつけるお話
今回の本

ソクラテスに聞いてみた 人生を自分のものにするための5つの対話
- 作者: 藤田大雪
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2016/03/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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内容
「考えること」の重要性を最初に説いた哲学者ソクラテス。鋭い質問を投げかけ、「本当の考え」を引き出していく問答法を通して、「このままでいいのか」と感じている若者が抱く「仕事」「お金」「友達」「恋愛」「結婚」という5つの悩みを解決していく。
どんな人におすすめ?
- 哲学が好きな人はもちろん、考えるのが好きな人
- このままで良いと思いつつ、何か引っかかっている人
- 抱えている悩みの本質を知りたがっている人
哲学の魅力は「考えを深める」ことにあります。今まさに悩んでいることの本質が見えてくるかもしれません。日頃自分がなんとなく考えていることや、実は気になっているけれどしっかり考えなかったことにも向き合えるでしょう。
本書のテーマは5つに分かれています。気になる箇所から読んでもいい内容になっていますよ。
おおヘラクレスよ、なんてこった!!
本書は以下の5つにテーマ分けされています。誰もがなんらかの悩みを持っているテーマですね。
「①友達」「②恋愛」「③仕事」「④お金」「⑤結婚」
全部読んでみましたが、テーマごとに「このままの自分で良いんだな」「そうか…なるほど。確かにそうだよな」という考えに分かれました。
私の場合「①友達」に関しては、今の友人関係がとても良いことが再確認できました。一方で「②恋愛」については、苦手な分野なので一番印象に残りました。
今回は、その「②恋愛」の一部を紹介します。ソクラテスが主張するのはテクニックとかではなく、恋愛の本質的な性質を踏まえた考え方です。
小手先のテクニックよりも、大切なのはこっち。
本書はなにも、恋愛の本ではありません。ということで、特別なテクニックとかは皆無ですが、ここに載っている考え方はとても恋愛の核心に迫っているというか、本質の問うものです。
〜〜〜〜〜
27歳のサトルくんが合コンに行ったときの話から始まります。他の男性陣はみな大手の有名企業で、自分だけ中小企業でした。自己紹介した際に、企業名を聞いた女性陣の態度があからさまに変わったことに、とても腹を立てます。
〜〜〜〜〜
これはフィクションですが、こういった話は現実でもよくある話ですね。
ちなみに私は臆病者なので、合コンには行きたいと思ったことはありません。自分だけ相手にされず、孤立してしまうんじゃないかと心配なので(*_*)
そんな私からしたら、合コンに参戦したサトルくんは尊敬に値するのですが(笑)、そんな辛い時間を過ごしたサトルくんに、ソクラテスは語りかけます。
恋愛とはそもそも何なのか、恋愛の本質は何なのか。2人は深く突き詰めていき、恋愛における最も大切な本質は「人としての魅力」なのではないかと考え始めます。モテたいのなら、まずはその土台、すなわち「人としての魅力」を築くことがなにより優先されるのだと気づきます。
さて、多くの人にとって、恋愛に求めるものとはズバリなんでしょう?
「あ、あの人いいな…(*^^*)」そう感じるときって、どんなときでしょう?
大多数の人は「清潔感がある人」「礼儀がしっかりしている人」と答えますね。
人に親切にしている人や、礼儀や言葉使いがきれいな人なんて、とても素敵です。
みんなこの点について異論を持たないのは、これらが「人としての魅力」であるからです。そういった魅力は、小手先のテクニックでは身につきませんし、性別に関係なく魅力的な印象を受けます。
人としての魅力を磨きつつ、今いる環境では加えて何が必要なのか。その時になって初めて、ちょっとしたテクニックが役に立つ(かもしれない)んだと思います。
なので、もし誰か気になる人がいて、振り向いて欲しいのだとしたら、その人の言いなりになったり、ご機嫌をとったりすべきではないんですね。
恋愛は捨てて、ひたすら自分磨きをしていたらモテるようになった、なんて話もたまに聞きますが、理にかなっているのかもしれません。
私はずっと恋愛を捨てて、そこそこの自分磨きをしているはずなのですが…う~ん、もうちょっと努力が必要なんですかね。
ここは信じ続けるとしましょう。(笑)
ぬこの「まとめ」
今回は哲学の本の紹介でした。先週の「#3~今週のお話×3~満員電車なんて考えられない、他」では哲学がテーマの雑誌を紹介していますが、哲学っておもしろいですね~。考えるのが好きな人は十分楽しめると思います。
でもそういう人に限って、夜寝る前に読んでしまい、頭のなかで哲学会議が巻き起こってしまうと眠れなくなってしまうのでご注意を。私は昨日そのせいで寝苦しい夜を過ごしました(笑)
読むタイミングを考えて楽しみたいものですね。
ではでは~(^o^)

ソクラテスに聞いてみた 人生を自分のものにするための5つの対話
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