感想『生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害 (朝日新書)』
「別に死んでも良いんだけどさ」と思うことがしばしばあります。
生きながら降りてしまっているような気がします。ぬこです。
あまり欲がなく、熱中できるものもあまりございません。それが悩みです。
そんなある日のこと。何となくKindleストアを見ていたら気になった本がありました。「生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害 (朝日新書)」という本です。
冒頭にも書いたように、生きるのが面倒といえば面倒なんです。そんな感情が本書のタイトルに引っかかりました。
紹介されている「回避性パーソナリティ障害」に完璧に当てはまるとは言えないものの、傾向として私にも当てはまるようです。
実際に読んでみたので、その感想も兼ねて紹介したいと思います。
あなたも当てはまる?面倒くささや無気力感のある人へ
今回読んだのはこちら。

生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害 (朝日新書)
- 作者: 岡田尊司
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2016/06/13
- メディア: 新書
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内容
人生を苦痛に感じる人には何が起きているのか。自分に自信がなく、人から批判されたり恥をかくのが怖くて、社会や人を避けてしまう…。それが回避性パーソナリティの特徴だ。思わず「自分のこと?」と思った人も大丈夫。面倒くささや無気力な状態を脱し、自由に生きるための方法とは。
どんな人におすすめ?
- 何をやりたいのかわからない、が口癖の人
- やりたいことがあっても、なんだか面倒くさくてやらない人
- 親しい人以外と会うと気疲れするし、わずらわしさを感じる人
- 上司や人事として、若手社員と接する人
私はこの上3つ全部に当てはまる人間です。
本書を読んでいる時、まるで自分のことを言われているような気がして夢中になって読みました(^^)
久しぶりの同期会...超絶行きたくないでござる
この記事を書いているのが9月半ばですが、私の会社で9月の最終日に会社の同期会があるらしいです。
研修があって、その後に食事会があるらしいので、拘束時間も長く、当然仕事の話が中心の1日になるでしょう。
今の私にとって、これは行きたくない。ものすごく行きたくない。(笑)
これには2つの理由があります。
- ストレスと思われる事柄は極力排除したいからです。仕事のことを一切考えなくなってから、少しずつ体調が良くなってきています。ここで下手に動きたくないというのが正直なところです…。
- あまり親しい同期がいないからです。2,3人くらいしかいなくて、あとはあまり自分とはタイプの違う人たちです。タイプの違う人たちと一緒にいるだけでも疲れますよね。さらに体調のことをいちいち聞かれるのも苦しいので、行く気になれません。
なぜ突然こんなことを書いたかというと、本書で紹介されている回避性パーソナリティ障害には、「対人関係や社交の場を避けやすい」という傾向があるらしいからです。それを知った時、私は「あ、甘えではなく自分はそういう人間なんだ」と妙に納得してしまいました。自分を認めるということ、そして自分と付き合っていくということはこういうことなんだと感じました。
また、この傾向に頷く人は同時に、自分の困っていることや弱点を言いたがらず、他人の批判や拒否に敏感なのだそうです。
共感できない人には全くわからないと思いますが、私は本当に自分のことを言い当てられているような気がしました。
この本にはそういった人に見られる傾向と、彼らの抱える問題に対してどういう理由が考えられるのか、アドバイスや社会的な背景とともに記されています。
それらに加え、適職になりやすい職業にも触れています。私にはこの情報が一番うれしかったですね。もう会社員としてやっていける自信がなかったので、参考になりました。
自分にも同じ雰囲気があるを感じられた方にはぜひご一読おすすめしたいです。

生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害 (朝日新書)
- 作者: 岡田尊司
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2016/06/13
- メディア: 新書
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