3年後の私をつくろう

2年目に突入。振り返ったとき、このブログが転機になったと言えるように。そう願っています。

やっぱり私は、森見登美彦さんが好き!

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こんにちは。

先日また1冊の小説を読み終えました。

森見登美彦さんの『夜は短し歩けよ乙女』です。読んだ方も、知っているだけっていう人もいるかと思います。

私は森見さんの小説が好きです。自虐的でドSな感じの文体が、読む速度を加速させます。

今回はそんな森見さんの小説を例にとり、私の小説が好きである理由に迫ろうと思います。

 

 

やっぱり私は、森見登美彦さんが好き!

私はこのように小説を楽しんでします

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周りにいる人に対して、「この人すごいな~」と思うことって結構あります。

例え話が上手な人、豊富な語彙を持っている人、聞き返す必要がないくらいスムーズな話し方ができる人

彼らはたいてい、言葉による感情表現が豊かです。

 

私はよく言いたいことが言えず、なんと表現したら良いのか思い当たらず困り果てることがあります。
自分の考えをうまく言葉にできる人は、私はとても羨ましい。 

そういう人を前に羨ましく思うのと同様に、感情をうまく言葉にしている小説を読んでいると、やっぱりすごいなぁと感心し、これが読書の、特に小説の面白いと思う魅力です。

 

目に見えている状況や、目に見えない心の状況。

自分ではなんと言っていいかわからないことに対して、言葉で表現してくれて、「そうか。これだったんだ」「そういう表現をするんだ。なるほどな~」と思えたとき、小説がすごく楽しく思えてきます。

 

上手く言えない自分の感情を、小説が言語化してくれる

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火花 (文春文庫)』で小説家としての名を馳せた、お笑い芸人の又吉直樹さん。
彼は著書『夜を乗り越える(小学館よしもと新書)』で、こんなことを言っています。

 

僕が本を読んでいて、おもしろいなあ、この瞬間だなあと思うのは、普段からなんとなく感じている細かい感覚や自分の中で曖昧模糊としていた感情を、文章で的確に表現された時です。自分の感覚の確認。つまり共感です。

(引用:又吉直樹『夜を乗り超える』小学館よしもと新書)

 

なぜ本を読むのか。その問に対する彼の回答が、上の引用です。

小説を読む理由として、他には「空想の世界に没頭できる」といった点が挙げられるかと思います。

もちろんこれも楽しいことなのですが、私が小説を読む理由は、又吉さんと似ているように感じました。

 

3years.hatenablog.com

 

又吉さんは無類の太宰好きでも有名ですね。テレビ番組でもちょくちょくそんな話をしている彼を見ます。
彼が太宰治が好きなのは、共感する部分が多かったから、というのが挙げられます。

私はというと、彼が言うほどの共感を得られる作品ないし作家とは、まだ出会っていないと思います。

それでも、好きな作家さんが1人だけいます。
共感する部分が多く、しかもそれを大胆に、おもいっきり叩きのめすように言い放つ文体が好きです。

その作家さんとは、森見登美彦さんです!!!

 

自虐的でドSな言い回しがツボ!森見登美彦さん

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森見登美彦さんの小説を初めて読んだのは、実は一昨年。私が社会人になったばかりの頃でした。

大学の頃の友人にオススメって言われて、そのときはどんな小説なのかわからずページを開いたのが『ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)』です。

小学生の男の子の済む街に、突如ペンギンが現れるのですが、どこか普通のペンギンの様子とは違うぞ…?という内容です。

 

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

 

 

この小説は、デカルトの『方法序説 (岩波文庫)』とも重なる、哲学的な要素も併せ持っています。

これを森見登美彦1作目として私に勧めてきた友人も、目のつけどころが優秀です。
読書家の友人でしたからね。


森見さんの小説はアニメ化などにより、『四畳半神話大系 (角川文庫)』『有頂天家族 (幻冬舎文庫)』のほうが有名かもしれません。
ちょうど先日、私は『夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)』を読み終えたところです。

 

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

 

 

森見さんの文体には独特な魅力があります。自虐的でドSな言い回しが個人的にツボ。そこまで言うの?ってくらい突き抜けた、叩きのめすような表現が、たまらなく好きです。

読んだことのない人のためにも、先日読んだ『夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)』から、面白くて印象的だった部分を少しだけ、引用してみましょう。

 

世には、大学生にもなれば恋人がいるという悪しき偏見がある。
しかしこれは話が逆なのだ。
「大学生にもなれば恋人がいる」という偏見に背を押された愚かな学生たちが、無闇も奔走して身分を取り繕い、その結果、誰にも彼にも恋人がいるという怪現象が生じる。そのことが、さらに偏見を助長する。

(中略)

恋に恋する乙女は可愛いこともあろう。
だがしかし、恋に恋する男たちの、分けへだてない不気味さよ!

(引用:森見登美彦夜は短し歩けよ乙女』「魔風邪恋風邪」角川文庫)

 
思わず笑ってしまう、この強めのツッコミがいいですね~。

ちなみに、

最初に読んだ『ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)』ではこのような語り口調はあまり出てきません。

森見さんの作品は、主に大学生だった森見さん自身の経験に基づいた作品と、それ以外の作品とに比較的分けることができます。大学生をこじらせちゃったシリーズと、それ以外のフィクション。

四畳半神話大系 (角川文庫)』『夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)』は前者、
ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)』『有頂天家族 (幻冬舎文庫)』は後者です。

 

ぬこの「まとめ」

私は今述べたみたいに、うまく言語化できない思いを的確に表現してくれたり、面白おかしく語ってくれたりする小説が好きです。

他にもいろんな作家さんの、いろんなタイプの小説を読んでみたいのですね。

今はカフカの『変身』を読んでいます。奇抜な設定の小説で、ワクワクしながら読んでいます。こちらの感想もまたアップしますね(^^)

 

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