3年後の私をつくろう

2年目に突入。振り返ったとき、このブログが転機になったと言えるように。そう願っています。

なぜ本を読むのか。小説が与えてくれるものとは。

f:id:nukoblog:20161025164940j:plain

こんにちは。そろそろ11月。近所の公園では木の葉が紅くなっていました。ぬこです。

きれいな景色を見ると心が落ち着きますね〜。不安になったり、イライラしていた自分を忘れることができます。

自然を前にしているときはいいのですが、夜寝る前などはどうでしょうか。

夜になると、生きるのが面倒に感じることがあります。体調を崩して今は休職中ですが、休んでフリーな心であるはずなのに、まだそんなことを思う。仕事をしているときはもっと思い苦しんでいました。

そんな自分がすごく嫌いです。なんだかすごく面倒くさいし...。

3years.hatenablog.com

 そんな中、先日ある1冊と出会いました。

今回紹介する本は『夜を乗り越える(小学館よしもと新書)』です。『火花』で話題の又吉直樹さんの新書です。

タイトルがとても素敵ですよね。内容も、又吉さんの印象どおりでした。深くて、重みのある言葉で語られています。

 

又吉先生、ありがとう。

 主人公も、同じ悩みを抱えているかも。

今回の本

夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

 

 内容(amazonより)

芸人で、芥川賞作家の又吉直樹が、少年期からこれまで読んできた数々の小説を通して、「なぜ本を読むのか」「文学の何がおもしろいのか」「人間とは何か」を考える。また、大ベストセラーとなった芥川賞受賞作『火花』の創作秘話を初公開するとともに、自らの著作についてそれぞれの想いを明かしていく。「負のキャラクター」を演じ続けていた少年が、文学に出会い、助けられ、いかに様々な夜を乗り越え生きてきたかを顧みる、著者初の新書。

 

内容は前半と後半に分けられます。

前半は、又吉さんの子供時代から『火花』を書くまでの人生について書かれています。

後半には、なぜ本を読むのか、読書家としても知られる又吉さんはどんな作品に心打たれたのか、そんな話が展開されます。「この本おすすめ」という表現は出てこないので、読んでいて押し付けられてる感じは全くしなかったです。

 

本書のタイトルに触れる箇所がありましたが、私は一番グッときました。

落ち込んだ夜、考えすぎて眠れない夜、すべて投げ出したくなる夜。そんな夜を乗り越えるパワーが伝わってくる新書です。

そしてもう一つ、本書の大切なテーマがあります。

それは、なぜ本を読むのか、小説が与えてくれるものとは何なのか、ということ。

多くの本を読んでいる又吉さんです。彼にとっての読書をする理由はとても気になります。以下で見ていきましょう。

なぜ本を読むのか。小説が与えてくれるもの

f:id:nukoblog:20161025164454j:plain

小説が与えてくれるものは、この3つにありそうです。

  1. 物事を多面的に見る「視点」
  2. 人には言えない疑問、不安への「答え」
  3. 夜を乗り越える「勇気」
①物事を多面的に見る「視点」

小説を読んでいると、主人公の言葉や行動に注目しますよね。

「なんでこんなふうに考えるんだろう」「どうしてそうしたんだろう」「自分はそんなふうに感じないな」など。

主人公はどう感じているんだろう。どう考えたんだろう。自分だったらどうするのか。小説の良いところは、こういったことを読み手が考えることで、自分の視点が増えることにあると又吉さんは言います。

視点が増えると何が良いのか。又吉さんは、自分の抱いた疑問や不安が視点を増やすことで自分なりの答えが出せるようになったと言います。

②人には言えない疑問、不安への「答え」

又吉さんがなぜ本を読むのか、その理由にも直結する本書の重要なテーマです。

彼は小さい頃からずっといろんな疑問を持っていたようで、考えすぎてしまう性格だと言います。小学生の頃、国語だけは苦手意識はなかったものの、テストでは自分なりに考えて記述回答してるのに、「考えすぎです」と赤ペンをくらう。読んでいて思わず笑ってしまいました(笑)

小説に吸い込まれていった理由は、小説の中にいた、自分と同じ悩みを持つ人間の存在です。

似たようなことを考えている主人公が、どんなことを考え、どう行動するのか、それを知れることが嬉しかった。自分だけじゃないという安心感が、又吉さんの大きな支えになったんですね。

③夜を乗り越える「勇気」

又吉さんが太宰好きなのは有名かもしれません。

本書は第6章までありますが、第4章に「僕と太宰治」という章を設けています。他にも多くの作家さんが出てきますが、1つの章として扱われているのは太宰治だけです。太宰治は最も影響を受けた人なのかもしれません。

本書のタイトルは、自殺してしまった太宰治に対し、その夜を何とか乗り越えてほしかったという気持ちです。今も太宰治が生きていたら…。そんな話もチラホラ出てきます。

小説の持つ、そんな苦しい夜を乗り越えるチカラ。又吉さんは、太宰治を始め、多くの作家さんの作品に救われました。

私は、この本が救いの1冊になりそうです。大切な本に出会いました。

ぬこの「まとめ」

難しいこと考えてそう、物事を深く考えてそう。私の又吉さんの印象はこんな感じです。

そんな人が、あれほど本を読む理由が本書にまとまっていました。

本書の後半に、いろんな作家さんの本が取り上げられ、彼の思いとともに紹介されています。

あの又吉さんだけあって、本の魅力がとても良く伝わってきました。

それで、今度読みたいな~と思える作品も見つかりましたよ。

太宰治の「東京八景」、西加奈子さんの「サラバ!」は特におもしろそうだなと感じました。

全然関係ないですが、私はお笑い芸人のオードリーが好きです(もちろんピースもw)。

ラジオ番組「オードリーのオールナイトニッポン」をよく聞くんですが、ゲストで西加奈子さんが登場したときがあって、それ以来西さんのことが好きになりました。本も読んでみたいな~と思っていたら、今回の本でも名前が出てきました。

近所の図書館に置いてあることも知ったので、今度借りて読みますよ!!

 

夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

 

 

▼過去記事はこちら

3years.hatenablog.com

 

3years.hatenablog.com

 

3years.hatenablog.com